福岡県福祉サービス第三者評価の結果    トップへ
(令和元年7月10日~11日受審)

《特に評価の高い点》

1、保育理念と保育方針が職員、保護者に周知されています。

〇保育理念と保育方針、保育目標はパンフレット、毎月の園便り、事業計画等に記載され年に開園され、保護者や地域の方にも園の方針が周知されています。職員には職員会議や研修で理念と方針の意義について周知しています。
〇保育理念の「一人ひとりを大切にし、保護者や地域と力を合わせ豊かな人間性を持った子どもを育てる」は全職員が理解して、園児、保護者、地域の方、職員を大切にする気持ちを第一に考えて、日頃の保育・運営が行われています。


2、安全への取り組みが行われています。

〇毎月リスクマネジメント委員会を開催して、1年間の事故発生・感染症を集計し、グラフ化して、事故が起こりやすい時間帯と原因についての分析が行われています。
〇園独自に不審者対応マニュアルが整備され、園外保育時や園庭から不審者が侵入するなどストーリーを変えて、職員には未告知で不審者対策訓練に取り組まれています。


3、保育園の機能を活かして地域との共生に取り組まれています。

〇地域に向けた取り組みとして、「わくわく通信」を毎月作成して、市役所の保育園・幼稚園課に置き、おやつレシピ、書籍の紹介など子育ての参考となるよう情報提供を行っています。また、園で主催する行事(外国人の教師を招いての英語での歌やダンス・ベビーマッサージ・マラソン)や地域の運動公園で開催される保育フェスタ等に卒園児、在園児に限らず、地域住民などが親子で参加できるよう案内を行い、地域との共生に力を注がれています。


3、子どもの生活と遊びが豊かに展開される保育、保護者支援や食育に取り組まれています。

〇朝の放送を子どもが行う「ちびっこ放送」や、外国人の講師を招いての英語授業、プロのインストラクターによる体育教室を開催し、子どもが楽しみながら意欲的・主体的に活動し、保育士以外との交流を図れるよう取り組まれています。
〇生活習慣の取得については、保育所と家庭での連続性を重視し、保護者の意識に変化をもたらせるよう働きかけ、保護者支援にも力を注がれています。
〇食育にも意欲的に取り組まれ、世界の国料理、戦時中の食事、季節の行事食を献立に取り入れて、食文化に興味が持てるよう献立を工夫されています。苦手な野菜が少しでも食べられるように、菜園で収穫した野菜を給食で提供されています。種まきから田植え、稲刈りの米作りの過程で、子どもが自然の中で、命の大切さを感じる活動が行われています。



《改善を求められる点》

1、相談・意見を聞く環境の整備。

〇保護者懇談会や保育参加、送迎時の保護者相談などで保護者の悩み、相談に対して対応しています。園の改修工事で相談室の整備計画されているため、保護者支援がさらに充実することを期待します。


2、プライバシー保護や子どもの権利擁護に関する姿勢の明示。

〇虐待防止についてはコンプライアンス委員会で研修会を開催し、プライバシー保護や権利擁護に関する規定やマニュアルは整備されており、実際のオムツ交換時やトイレ訓練時に手作りのパーテンションを使用するなど、権利擁護やプライバシーに配慮した保育が実施されています。保育の標準的な実施方法は定められており、年1回、全職員で見直されていますが、実施方法への明記はされていません。更なる質の向上に向けて、今後の取り組みを期待します。



3、保護者全体に対する子どもの障害の理解や、保育に関する適切な情報を伝える取り組み。

〇障害のある子どもや気になる子どもへの支援として、医療機関や専門機関、市から作業療法士の巡回指導でアドバイスを受け、保育内容や方法に取り入れ、保護者との連携や保護者支援が行われています。保育所の保護者全体に対して、障害のある子どもの保育について理解を深める取り組みに期待します。



尚、評価結果の詳細は第三者評価推進機構ホームページに掲載されています。
ホームページhttps://www.fuku-shakyo.jp/fukushi-kankeisya/daisansha/subpage2/